親の経営者としての職業を、子供が果たして、どれだけ正確に理解しているかというと、ここに大きな疑問が生じることがあります。
子どもたちの学校生活の中で、実際の経営者の仕事を教わる機会はほとんどないといってよいでしょう。
経営者の仕事と直結するマネジメントやリーダーシップを学ぶことも、経験することも、決して多くはありません。
そうした中では、子供自身は経営者の仕事を正確に知り、後継者の道を選ぶことの是非を判断することができません。
すなわち、子供の自身の意思を尊重しているつもりでも、子供自身が自分の道を選ぶということが、必ずしもできているわけではないのです。
一方、経営者の仕事から受けるイメージには、自分の時間がもてないとか、破産してしまうことがあるなど、ネガティブなものは多くあります。
ネガティブなイメージが先行しすぎると、頭の良い子ほど経営者ではなく、他の安定した仕事を選択する方向に気持ちが向いています。
先代社長本人が、子供達に積極的に経営者の仕事について話すべきだと思います。
子供たちが得た知識や経験は、その後、たとえ経営者の道を選ばなくても決して無駄になるものではないはずです。
経営者の素養となる問題解決能力を身につけさせ、りーダーシップ教育を受けさせたうえで、それでも後継者の道を選ばないということでもあれば、そのときは、本当に子供の意思を尊重すべきでしょう。
皆様、いかがでしょうか。疑問点、具体的にどのようになるか等のご質問については、お気軽に当事務所までお問い合わせください。