昨今の、時代の変化が速い世の中においては、経営者に求められる力量のレベルが高度化しています。
従来から行われてきた、後継者を現場で一からたたきあげで鍛える手法は、時には、後継者の経営的力量を上げるには必ずしも有効に機能せず、逆に、経営者になる道をあきらめてしまったり。大きな周り道になってしまったりする可能性があります。
また、中小企業はもともと、組織運営上、経営者的人材を養成することには向いていないという構造的問題があります。
スペックの高い優秀な人材がいても、経営スキルを与え、一定の経験を積ませなければ経営者的人材に成長させることはできません。
自社で経営者的人材を養成できない要因を探り、組織の運営に工夫を加えて、自社の中で経営者候補を養成する道を考えていく必要があります。
事業承継対策では、後継者に安定した経営権を確保することが定石と考えられており、株価の低いうちに後継者に経営権を確保させる施策がとらえることがあります。
これは、未熟な後継者の未熟な経営に安定的な経営権を与えることにもなりかねません。
経営者の力量が問われる時代になって、未熟な後継者の安定した経営権のもとで引き起こされる経営の諸問題は深刻で、明らかに後継者の力量不足によっていろいろな非効率な問題が生じていても、この後継者に鈴をつけられる人間が誰もいないという事態が起きてしまいます。
皆様、いかがでしょうか。疑問点、具体的にどのようになるか等のご質問については、お気軽に当事務所までお問い合わせください。
