金融機関の融資にあたり、貸借対照表より損益計算書を重視するといわれています。つまり、財政状態より経営成績重視といわれていますが、本当にそうなのでしょうか。
銀行が融資を出すときは、融資資金が確実に回収できるかを重視、つまり安全性を重視します。
つまり、金融機関は、一定金額以上の資産があれば安心します。資産があるかどうかは、貸借対照表を見れば把握できますので、金融機関が貸借対照表を軽視することはありません。
ここで、金融機関が貸借対照表を無視できない理由を、融資と投資との比較で考えてみます。
・投資の場合 投資対象が成功する ⇒ 大きな配当を受け取る、元本も回収可能
失敗する ⇒ 投資金額を失う、つまり元本は失われる
・融資の場合 融資対象が成功する ⇒ 金利を受け取る、元本も回収可能
失敗する ⇒ 金利を受け取る、元本は「融資対象からでなくても可能な限り回収する」
投資と異なり、融資の場合には、「成功しても利息しかもらわない代わりに、失敗したら利息以外に元本を回収するために、
融資対象物でないものからでも回収する」ことができます。
有担保の借入で、不動産を中心に抵当権をつけるのは、この表れです。
もし貸金を返済してくれない場合は、抵当権をつけた不動産を競売という形で売却し、お金は回収することができるからです。
「銀行にとっては、貸したお金の回収を追及する限り、何かあった時に回収できる拠り所(=売却可能な資産)はあればあるほどよいという、つまり安全性を重視するということであります。
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