中小企業においては、人員数の関係から、1人で複数役の業務をこなし、責任者も複数部門の責任者を兼務していることがあります。
株式上場においては、組織間の内部牽制を機能させるために、必要があります。
ぞれゆえ、複数部門の責任者の兼務は、内部牽制、内部統制の観点から、原則解消が求められます。
そもそも、内部統制組織とは不正・誤謬を防止し、しかも効率的に運営するため経営者が設定した機構(組織図)ですので、その機構の2部門以上に部門長が兼務している状況では、相互牽制が効かないことは当然です。
したがって、上場準備における機構(組織図)の見直しにおいては、例えば財務部と経理部を区分することを主幹事証券等の審査担当から指摘されたとしても、それを鵜呑みにするのではなく、財務課と経理課を設置することで代替できないか議論することも必要です。
議論のうえ、その指摘を認め財務部と経理部を区分して設置するのであれば、当然に責任の部門長を配置すべきということになります。
議論の際に注意すべきことは、証券会社の審査等は、審査という立場上、保守的、厳しめの指摘となり、この点踏まえた議論が必要です。
皆様、いかがでしょうか。当事務所は、ベンチャーキャピタル出身の公認会計士であります。様々な経験が豊富であります。遠慮なく、疑問点等がございましたらお気軽にご連絡いただければ幸いです。
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