粉飾決算を行っていると、赤字を黒字に見せるため、つじつまを合わせるために、貸借対照表のどこかでひずみが出てきてしまうことになります。
粉飾決算とは、決算書の数値を実際の数値ではなく、虚偽の数値で行うことであります。
赤字が続き、それを全て黒字に見せているなら、期を追うごとにそのひずみが大きくなってきます。
分かりやすいのが、月商に比べた借入金総額の規模です。赤字は現金の流出をなるため、その流出を補てんするには、借入をするしかありません。
つまり、赤字は借入金に化けるのです。毎期毎期赤字であると、粉飾決算で毎期毎期黒字に見せるとしても、借入金はどんどんふくらんでしまうことになります。
売上規模は変わらないのに、また大きな設備投資もしていないのに、借入金がどんどん大きくなっていくのは、粉飾決算を行っている企業によく見られる現象です。
しかし売上が変わらないのに、永遠に借入金を増やし続けることはできません。粉飾決算で融資を受け続けても、それでさえも融資がこれ以上受けられなくなる時期が、必ず到来します。
その時にはじめて、今まで粉飾決算を行って融資をふくらまし続けてきたことを後悔しても、その時に残るのは、大きくふくらんだ借入金なのです。
粉飾決算を行わなければ、業績が悪くなれば銀行が融資を出さないため、早い時期に経営改善の取組をスタートすることができ、借入金が小さい時期に経営改善を行うことができます。
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