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金融機関からの借入(資金調達)時の、決算書、担保、保証人の位置づけ(2)

2011年8月8日

5日に引き続き、担保、保証人と銀行からの融資との関連について記載いたします。

決算書の次に、融資審査において見られるのが、担保です。 ただ、決算書の内容が良ければ、担保は重視されません。

無担保でも、十分に融資を受けることができます。

決算書の内容が芳しくない時に、融資審査の補完の材料とされるのが、担保ということになります。

逆に、決算書の内容が悪ければ、担保があっても、融資を受けることは困難になります。

あくまで、担保は補完的なものです。

なぜなら、もし貸倒れとなってしまったら、不動産が担保に入っていれば、 その不動産を競売することになりますが、銀行が見ていた金額では売れず、 貸倒れ金額を満たすことができないかもしれないですし、そもそも担保の競売手続きは、銀行にとっては事務負担が大きくなってしまうからです。

融資審査において、担保は決算書を補完するものでありますが、決算書の内容が悪ければ、担保だけで融資を受けることは困難です。

担保だけで融資を受けたいのであれば、不動産担保専門のノンバンクを考えるべきです。

そして、保証人は、融資審査においてはあくまで参考程度にしか見られません。

銀行融資において、多くのケースでは、会社の代表者1名のみが保証人になることでしょう。

なぜ代表者が保証人になるのか。貸倒れになった場合に備えてその代表者 資産をあてにするというよりも、代表者を保証人とすることにより、融資の返済の責任を代表者に持たせる、という意味合いの方が強いです。

代表者の他に、いくら資産を持っている保証人がついたとしても、もし貸倒れとなった場合、保証人の資産もなくなっていることが多いですし、
また保証人は他の銀行でも保証人となっていることが多いので、貸倒れとなった場合でも、その保証人の資産で完全に補てんされるとは限らないからです。

こういったことから、融資審査において、保証人はあくまで、参考程度にしか見られません。

以上。今まで、述べたように、融資審査において、審査の優先順位としては、1.決算書 2.担保 3.保証人
という順番になります。

決算書の内容が悪ければ、いくら担保があっても、いくら保証人がいても、融資は受けられないのが、銀行の融資です。

皆様、いかがでしょうか。疑問点、具体的にどのようになるのか等のご質問については、お気軽に当事務所まで、お問い合わせください。ご相談させていただきます。

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