5日に引き続き、担保、保証人と銀行からの融資との関連について記載いたします。
決算書の次に、融資審査において見られるのが、担保です。 ただ、決算書の内容が良ければ、担保は重視されません。
無担保でも、十分に融資を受けることができます。
決算書の内容が芳しくない時に、融資審査の補完の材料とされるのが、担保ということになります。
逆に、決算書の内容が悪ければ、担保があっても、融資を受けることは困難になります。
あくまで、担保は補完的なものです。
なぜなら、もし貸倒れとなってしまったら、不動産が担保に入っていれば、 その不動産を競売することになりますが、銀行が見ていた金額では売れず、 貸倒れ金額を満たすことができないかもしれないですし、そもそも担保の競売手続きは、銀行にとっては事務負担が大きくなってしまうからです。
融資審査において、担保は決算書を補完するものでありますが、決算書の内容が悪ければ、担保だけで融資を受けることは困難です。
担保だけで融資を受けたいのであれば、不動産担保専門のノンバンクを考えるべきです。
そして、保証人は、融資審査においてはあくまで参考程度にしか見られません。
銀行融資において、多くのケースでは、会社の代表者1名のみが保証人になることでしょう。
なぜ代表者が保証人になるのか。貸倒れになった場合に備えてその代表者 資産をあてにするというよりも、代表者を保証人とすることにより、融資の返済の責任を代表者に持たせる、という意味合いの方が強いです。
代表者の他に、いくら資産を持っている保証人がついたとしても、もし貸倒れとなった場合、保証人の資産もなくなっていることが多いですし、
また保証人は他の銀行でも保証人となっていることが多いので、貸倒れとなった場合でも、その保証人の資産で完全に補てんされるとは限らないからです。
こういったことから、融資審査において、保証人はあくまで、参考程度にしか見られません。
以上。今まで、述べたように、融資審査において、審査の優先順位としては、1.決算書 2.担保 3.保証人
という順番になります。
決算書の内容が悪ければ、いくら担保があっても、いくら保証人がいても、融資は受けられないのが、銀行の融資です。
皆様、いかがでしょうか。疑問点、具体的にどのようになるのか等のご質問については、お気軽に当事務所まで、お問い合わせください。ご相談させていただきます。
貴社に適した資金調達の方法のご支援は当事務所にお任せください