会計期間終了後の年度末を終了すると、税務申告及び株主総会用の年度の決算書を作成します。これは、法令等でどのような様式で作成するかは規定されています。これに対し、月次決算書は、会社の「経営管理」に役立たせるものですから、特に決められた様式はありません。それぞれの企業の管理に適応したものをつくるということになります。
一般的に「月次決算書」は年次決算書に準じて作成され、次に記載するものが、月次決算書の一般的な様式になります。①月次損益計算書、②月次貸借対照表、③月次資金繰り表、④月次部門別業績管理報告書、さらに、これらの決算書には、経営に役立つようの予算対比及び前期対比ができるようにする必要があります。また、部門別、製品別、取引先別等にブレイクダウンできるようにしておく必要があります。つまり、月次決算書の総括的報告書としては、損益計算書と貸借対照表です。月次決算書の手順は、基本的には年次決算書と同様に進めていきます。ただし、月次決算の目的は経営管理に役立つものですから、分析データを提供するとともに、1円単位の正確性より、迅速性が求められます。したがって、通常の損益計算書や貸借対照表のほかに、経営管理に役立つ資料、例えば、部門別の月次業績管理資料が必要となります。
皆様、いかがですか。月次決算の目的、年度決算との違いを理解し、経営に役立たせることは必須です。疑問点等ございましたら、お気軽に当事務所までお問い合わせください。
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