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固定資産の稼働状況(設備投資の効率性)

2010年6月21日

固定資産に運用されている資金は長期にわたり運用されているので、その運用のされ方いかんは会社の経営に大きな影響を与えます。設備投資の失敗は会社経営に致命的なダメージを与えかねません。固定資産が効率よく会社の中で使われているかをみるための売上との関係でチェックします。固定資産が稼働した結果で製品が作られ、売られます。固定資産と売上の関係は資金の流れ、回転という意味で重要です。回転が悪ければ資金の流れが悪く、血液の循環が悪いことになります。また、設備投資を怠ることは、設備の老朽化のため会社の競争力を減殺します。

この分析をするのが、固定資産回転率というものであります。算式は下記の通りであります。、

固定資産回転率 =      売上高    
固定資産(当期・前期末平均)

固定資産回転率を見てその数値が悪化した場合、売上高が少ないのかもしくは無駄な固定資産が含まれているのではないかといったことが原因として考えられます。無駄な固定資産の有無を検証する場合は固定資産の中身を一つずつ見て行く事が大切です。そこで以下に固定資産の内訳を示します。

有形固定資産
 
土地、建物
構築物
機械装置
工具
器具、備品など
無形固定資産
 
特許権
賃貸借権など
投資等
 
長期貸付金
投資有価証券
子会社株式
会員権など

 固定資産は投資の回収が長期に及ぶためしばしば不良資産を抱え込みがちです。不良資産は現金を生み出すこともなくただ滞留するのみです。固定資産はその回収が長期に及ぶため、その判断も難しくまたチェックにも隙が生じがちです。そのため無駄な固定資産がたまり安いというわけです。固定資産のなかでも特に投資等に無駄が生じやすく中でも会員権など付き合いで所有しているものもあるため、その必要性については検討が必要な場合があります。

皆様 いかがですか。具体的に、分析をどのようにして行うか、あるいは分析結果をどのように考えればよいのか等の疑問点がございましたら、当事務所までお気軽におこえがけください。

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