4月9日に原価管理を行ない、競争力強化のためにはコスト低減が必要である旨を記載しました。では、どのようにして行うのでしょうか。今日はその一例、しかも材料費のコスト低減のための方法の一例(購入単価管理)について記載いたしますので、ご参考にしていただければ幸いです。
材料費は、材料の仕入れ単価(仕入れ値段)に、払い出した数量を掛けて計算します。材料倉庫から払い出した(実際に消費する)材料の単価は、原則として、実際の仕入れの単価が使用されます。材料の仕入れ単価は、経済状況、需給状況の要因等で変化いたします。経営によってはいかに材料仕入れ単価を低減するかがポイントでもあります。
原価管理のためには、標準原価計算精度を導入し、あるべき材料仕入単価を事前に設定します。あるべき材料仕入単価は会議等あるいは材料仕入れの責任者の承認をえて、この決められた価格で購入するように指導する必要があることはいうまでもありません。そしてあるべき材料仕入単価と実際の購入単価の差額がどのようになっているのかを少なくても月次ベースで把握できるようにしておく必要があります。この差額が何故発生したのかの原因を追及し、対策を立案しなければいけません。差額が不利(あるべき材料仕入単価より実際の購入単価が高い)であると、会社にとって想定外のコスト増加要因となります。コスト増加要因発生したなら、早期に発見し対策を立案し、実行すれば経営にとってコスト低減ができます。例えば、不利な差額が発生し、この要因が需給関係による値上がりであるなら、まず仕入れ担当者に安易に値上げを受け入れないように意識を徹底させるとともに、海外からの調達、あるいは代替材料の検討、この材料を使用する製品の値上げ等をの対策を立案し、実行してくのが経営にとっては適切であります、もし、このような材料費の原価管理行っていないなら、経営にとって損益悪化要因の把握が遅れてしまいます。
皆様いかがですか、これは、材料費の購入単価管理するための、製造業に必要な原価管理の一例です。製造業では厳しい企業間競争に耐えるには、原価管理が必要不可欠であります。原価管理の疑問点、不明点等ございましたら当事務所までお気軽にお問い合わせください。
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