株式上場審査担当者は、過去の業績トレンドを分析する際、最も注目する項目は、売上総利益の項目といわれており、その総額と利益率は重要なポイントとなります。
売上高総利益は、「売上高ー売上原価」の算式で導きだされるものです。
したがって、売上総利益金額が、例えば、100から80になった場合、売上高が減少したのか、売上原価が上昇したのか、その両方が原因しているのか、が考えられます。
例えば、売上高が減少傾向であれば、、当該商品・サービスは魅力がなくなってきたのではないかと考えられ、成長の点で要注意ということに判断されます。
実は、このような分析を行うことは、経営者にとっては当然のことですが、これができていないことが多いようです。
上場審査書類の作成によって、初めて気が付いたというケースも多々あります。
株式上場審査担当者は、事業の種類別セグメントごとの売上総利益について、できるだけ詳しい資料を要求してきます。
これは、株式上場 後の決算発表の練習をする意味合いもあります。
なお、セグメント(品目別)をどのような区分にするかは、投資家にとって容易にわかりやすく判断できるということが一番大切な観点になります。
皆様、いかがでしょうか。当事務所は、ベンチャーキャピタル出身の公認会計士であります。様々な経験が豊富であります。遠慮なく、疑問点等がございましたらお気軽にご連絡いただければ幸いです。