株式上場審査は、業務を実施する仕組みに、不正や誤りを防ぐ体制になっているかが問われます。
一般的に、中小企業においては、少人数で業務運営を行っており、チェック体制が不充分であります。
そのため、業務の仕組みを変更しなければならないことが多々あります。
しかし大幅に変更してしまうと、現場が混乱することが少なくありません。
混乱を極力回避するためには、下記のような方法で取り組むのがよろしいでしょう。
①現状の業務の流れに内部牽制上要請される必要最小限の訂正のみ盛り込みます。(株式上場審査にはこのレベルの考え方で充分です。)
②上記による業務手続が定着した後、使用帳票の統一化や複写化等業務の効率化の方策とコンピュータシステム化への対応を検討します。
具体的には、関係各部門も業務内容を現場の担当者からヒアリングし、フローチャートを作成するとともに、作成過程で発見された内部牽制上の課題はその都度改善策を検討の上、監査人の意見を徹し、再度関係各部門と練ることにより、上記①を行って、終了させます。
もちろん導入にあたっては関係各部門ごとに説明会を開きます。
その後に、上記②を実施していきます。
運用後も新たな課題が発見された時も、遠慮なく現場の意見をだしてもらうようにすることが必要です。
皆様いかがでしょうか。当事務所はベンチャーキャピタル出身の公認会計士・税理士であります。
株式上場に関する経験が豊富であります。
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