事業承継において、後継者の経営が機能していない原因は、
①経営について学んでいない、教えられていない
②人間関係作りが苦手
③実力が不十分で、現場からダメだし
④管理体制がなく、現状と課題がわからない
⑤経営に専念できない諸事情がある
⑥先代社長への遠慮
実力不十分な状況で後継者が現場に送り出されてしまう場合があります。
後継者に、厳しい環境の中で力をつけさせようとういう親心でも、実際には逆に自信を失い、後継者の道を自ら諦めてしまう可能性があります。
後継者が十分に現状と経営課題を掌握した段階で、満を持して現場に送り出すほうが安心です。
そして、定期的な経営会議の開催などにより、先代社長が遠慮なく会社に来られる環境を整備することも大切な対策です。
先代社長の頭の中には、後継者の経営にとって貴重なノウハウが詰め込まれています。
また、後継者に直接指導できるのは、経営者であった先代社長のみであるというケースがほとんどです。
定期的に会う機会を担保しながら、後継者に対するノウハウの引継ぎや、経営者としての振る舞いに対する指導や現場社員との調整作業など、積極的に後継者を指導し、サポートする体制が望まれます。
良質の間接・直接の経営経験を繰り返し、力量を身につけたうえで現場に送り出すことも必要です。
皆様、いかがでしょうか。疑問点、具体的にどのようになるか等のご質問については、お気軽に当事務所までお問い合わせください。