現在では、ＩＴ技術の急速な進歩等により、短期間で大きな変化がおこっています。
このような状況では、経営者に求められる力量のレベルが高度化しています。
しかし、中小企業等で従来から繰り返されてきた、後継者を現場で一からたたき上げて鍛える手法は、後継者の経営的な力量を上げることには必ずしも有効に機能せず、逆に、経営者になる道を諦めてしまったり、大きな回り道になってしまったりする可能性があります。
また、中小企業はもともと、組織運営上、経営者的人材を養成することには向いていないという構造的な問題があります。
潜在能力の高い優秀な人材がいても、経営スキルを与え、一定の経験を積ませなければ経営者的人材に成長させることはできません。
自社で経営者的人材を養成できない要因を探り、組織の運営に工夫を加えて、自社の中で経営者候補を養成する道を考えていく必要があります。
こうした事業承継問題の解決の糸口になりそうなのが、破綻事例と再生事例でしょう。
事業承継後、破綻に至った企業の事例から、その破綻原因を分析し、そのようにすべきであったか考えることは大変有益であります。
一度は破綻したものの、再生を果たし、その後も成長を続けている企業があります。
再生の過程において後継者が得た能力やノウハウ・経験とはどのようなものであったか、そこに事業承継対策が取り組むべき本質論のヒントがあるでしょう。
皆様、いかがでしょうか。疑問点、具体的にどのようになるか等のご質問については、お気軽に当事務所までお問い合わせください。
