後継者への権限委譲と経営現場へ投入するタイミングについては熟慮する必要があります。
後継者から見れば、現場にいるのは自分より年上の先輩社員ばかりです。
その中に突然送り込まれた場合、右も左もわからない中で、仕事を一から教わっていくことになります。
入門者は下積み作業から始まり、失敗し、怒られながら徐々に仕事を覚えていくものですが、ここでダメ出しされ、後継者が挫折していくケースがあります。
きちんとした経営者としての評価を現場から受けるためには、少なくても、後継者が会社のことを一番詳しい人間になったうえで、経営者として現場と向き合うことのできる力をつけたタイミングを見計らって投入することにすべきでしょう。
現場に投入する際は、適切な権限移譲とともに実行し、現場社員から、「後継者はうちの会社のことを実によくわかっている」と先輩社員に思ってもらえれば、円滑な後継者としてのスタートがきれるでしょう。
今の後継者は、教育家環境が変わり、大切にされて育てられてきており、過去のような雑草のような精神的強さは持ち合わせていない人が人が多いでしょう。
こちらが考えている以上に、失敗したことで自信を失い、怒鳴られ、叱られたことで大きなショックを受けてしまうことがあります。
皆様、いかがでしょうか。疑問点、具体的にどのようになるか等のご質問については、お気軽に当事務所までお問い合わせください。