経営危機になった時、大概の人たちは助かりたいために、とにかく経営の内情をとりつくろおうとします。
ところが、逆に洗いざらい自分の状況をぶちまけて、これだけあれば再起できる、と報告することも必要であると認識させられたことがあります。
資金繰りの問題であれば、資金がどのくらいあれば、助かるという金額のめどをつけることがなによりも大事であります。
よくあるケースが、一般的に含み損を隠そうとします。
だから、いざ会社の中身を調べてみると、実際の損失が事前に聞いていた金額の2倍、3倍といったケースは珍しくありません。
うそを言って、実際の損失を隠していても、調べられればわかります。
ある会社が倒産してしまいました。
なぜかといいますと、社長は異業種出身で、事業の中身をよくわからないゆえ、娘婿の専務に経営を任せっきりでした。
わからいがゆえ、経営に関与していないことから、うその説明が多いことが判明しました。
実際はどこまでいきづまっているのか、把握できないため、外部から支援が得られなかったからです。
そうなると、当該経営者は、信頼をなくし、支援されなくなり、経営危機を脱出できなくなります。
最初から、正直にいえば、うそを言ってないということで、経営者に対する信頼性は増します。
そうすれば、支援することを検討してもらえます。
経営者は人間性、その人と信頼性がもてるかどうかで判断され、土壇場のところで大きな差が出ます。
皆様、いかがでしょうか。疑問点、具体的にどのようになるか等のご質問については、お気軽に当事務所までお問い合わせください。