新規融資を申し込んでいないのに、金融機関から既存の融資に対するものとして、追加担保を入れてほしいとわれることが時々あります。
これは、どのようなときにいわれるのでしょうか。
考えられるのは、下記のようないずれかのことが原因です。
①既に入れている担保の評価が下落
②その企業の債務者区分が下がり、金融機関は貸倒引当金を多く積む計上する必要が出きたため、担保を入れてもらって無担保部分の融資を少なくして貸倒引当金の計上を減らしたい場合
①の場合、不動産価格の下落などにより、既に銀行に差し出している担保の評価が下がった場合です。
これは、その企業の問題というよりも、不動産等の市況の問題ですので、企業と しては、自社に問題があるのでは、と気にしなくてもよいでしょう。
しかし銀行があえて追加担保を要求するのであれば、その企業に対し、債権保全をしっかりしておきたい、と考えていることですから、今後は新規融資が受けにくくなる可能性も考えられます。
②の場合、企業の業績が悪化して、債務者区分が下がる場合、無担保部分の融資に対しては多くの貸倒引当金を銀行は積まなければならなくなることが原因です。
①の理由でなく銀行が追加で担保を要求してきた場合、その銀行において自分の会社の債務者区分が下がったのではないかと考えてみてください。
債務者区分が下がれば、その銀行から新規融資を受けるのは難しくなってくる可能性充分に考えられますので、債務者区分をどうやって上げていくかを検討する必要があるでしょう。
また、金融機関の融資スタンスが厳しくなったと勘がるべきでしょう。
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