どれだけ原価がかかったかという考え方に、「機会原価」があります。
機会原価とは、ひとつの代替案を選択したときに、他の代替案から得られた利益のことです。
例えば、「A」という代替案を選択するということは、「B」の代替案を捨てるということであります。
B案を選択すれば得られたはずの利益も当然、捨てることになります。
そこで、選択の意思決定をするときは、B案を選択すれば得られたはずの利益を原価として加算し、A案の利益を計算する、というのが機会原価の考え方です。
例えば、A案選択したら利益ゼロ(休止)、B案だと利益3万円だとします。
A案ではプラスマイナスゼロなので、A案でもいいと考えるかもしれません。
機会原価の考え方だと、A案には機会原価を加算するので、B案を選択すれば得られたはずの、利益3万円が機会原価になります。
その結果、売上ゼロ円から機会原価3万円を引くと、利益はマイナス3万円です。
損はしないではなく、実はA案を選択すると3万円の損と考えられます。
ビジネスでは、何もしないということが、実はもっと有利な選択肢を捨てていることがわかります。
機会原価の考え方は、一見、でていないように見える損も明らかにします。
考えられる代替案で、もっとも有利な選択肢を選ぶ方法です。
皆様いかがですか。厳しい企業間競争に耐えるには、実際原価を正確に把握して、目標原価と対比し、どのようになっているかという原価管理・原価計算が必要不可欠であります。
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