資金繰りが厳しい企業は、なぜ自社の資金繰りが厳しいのか、分析してみることが必要です。
貸借対照表を見れば、その左側の資産の部で、何にお金が流れているのか、知ることができます。
資産の部で、現金と預金が少なく、他の資産が多くなっていれば、資金繰りは厳しくなります。
その１つの代表的なものが売上債権（受取手形＋売掛金）です。
売上債権回転期間が短いと、売上が上がって早い時期に売上債権が回収できていることになります。そうすると、現金預金は多くなるため、資金
繰りは楽になります。
一方、売上債権回転期間が長いと、売上が上がっても、売上債権が回収となるまで長い時間がかかることになります。そうすると、現金預金は少なくなることになり、資金繰りは厳しくなります。
売上債権回転期間が短い企業は、それだけ借入で売上債権分をまかなう必要が少なくなり、借入金は少なくて済むようになります。
売上債権回転期間が長い企業は、どうやって短くしていくか、対策をうっていきます。
①契約書・見積書などをきちんと作って、締日・入金日をあらかじめ文章で明示しておき、なあなあの関係にならないようにします。
②約束している入金日に入金がない場合は、すぐに経理担当者は営業担当者に伝え、すぐに相手先に確認・督促をするようにします。
③約束している入金日に入金がなく、督促しても支払わない場合に備え、早期回収するための社内ルールを作っておきます。
④売上が上がったら請求書は迅速に発行します。
⑤前受金・着手金を入れてもらう交渉します。
⑥はじめの取引になるべく回収が早くなる条件となるよう交渉する。
⑦請求書に、入金期日を明記します。
売上債権を少なくしていくと、現金預金が多くなり、資金繰りは安定するようになります。銀行融資の返済も楽になります。
皆様、いかがでしょうか。疑問点、具体的にどのようになるのか等のご質問については、お気軽に当事務所まで、お問い合わせください。ご相談させていただきます。
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