手持ち在庫を把握する場合も、単に入荷済みとして扱うのではなく、それが出荷可能の状態にあるか否かを確認する必要があります。
帳簿上の在庫はいくつかの段階に分けて管理する必要があります。
①検収中の在庫
入荷した後、商品によって検査されるまでにかなりの時間を要するものがあり、この段階は資産となっていても、出荷に充当できる在庫ではなありません。
このような在庫は、有効在庫に含めずに別管理とします。検査の後、不良と判断して返品を待つ状態になっているのも同様であります。
②手持在庫
検査が完了したが倉庫に保管され、いつでも出荷可能の良品在庫であります。
③引当済在庫
出荷オーダーに引き当てられたが、未だ出荷されていない在庫であります。
④輸送中在庫
資産計上したが、未入荷の在庫、倉庫から倉庫(または支店、営業所)へ輸送中の在庫、倉庫から出庫したが船積みを待っている在庫等があります。
いずれも資産であるが、出荷用に引き当てることはできません、
以上の在庫は必要に応じ、細かに分けて管理する必要があります。
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