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資金調達 役員借入金がある場合の決算書の改善

2011年12月9日

「会社の想定外の出費に対して、蓄えがなかった」、 「見込んでいた銀行融資が得られなかった」等の原因で、役員から貸付が発生すことがあります。そして、どんどんと増えていくと 役員借入金を、どのようにして解消していくのか、が問題になります。

少しずつでも返済することで、減らしていければよいのですが、一気に解消し、その結果、決算書の改善にもなり、銀行から融資を受けやすくなるる手法として、①債務免除、②デットエクイティスワップの方法があります。

債務免除は、会社に貸し付けている役員側から見れば債権放棄。つまり役員が、会社に貸し付けている債権を、放棄することです。会社側から
見れば債務免除となります。
債務免除となると、損益計算書で債務免除益という特別利益が発生し、その期の利益は大きくなります。
利益が上がるということは、税金に注意しなければならない、ということであります。
決算書の改善に向け、債務免除益を出したはよいものの、それに対して課税される税金が大きな出費となって、逆に資金繰りが立ち行かなくなる会社は多くあります。

決算書はどう改善されるか検討してみましょう。
債務免除を受けることで、損益計算書で利益が大きく上がり、貸借対照表の純資産は増加するので、自己資本比率等、財務指標が良化します。

デッドエクイティスワップは、負債である役員借入金を、資本金などの純資産に振り替える、という手法です。
純資産が増加することにより、自己資本比率等、財務指標が良化します

デットエクイティスワップは、借入金の資本金等への振り替えのため、登記費用がかかります。債務免除の場合は、発生しません

デットエクイティスワップは、借入金を資本金等に振り替えることを言います。
ということは、貸付者が、株主になる、ということです。そこも踏まえた上で、実行するかどうか、考えないといけません。
同族会社であれば、問題となるケースが少ないです。
一方、債務免除であれば、株主がどうなるか、は考えなくてもよくなります。

皆様、いかがでしょうか。疑問点、具体的にどのようになるのか等のご質問については、お気軽に当事務所まで、お問い合わせください。ご相談させていただきます。

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