一般論として、買収対象企業が債務超過の場合、企業の評価についてどうするかです。
現行における制度会計に基づく貸借対照表では純資産価額はマイナスになっていますので、評価はゼロになっています。しかし、M&Aの場合はゼロ評価は行いません。これは、現行における制度会計上の貸借対照表は、その時点における財政状態を表示しているとはいえません。M&Aの場合、貸借対照表における各項目の内容を時価で評価し直し、営業権を計上して、純資産額を評価し直し、営業権を計上して、純資産額を算出します。いわゆる時価純資産方式による買収価格の決定を行うことになります。その際には、前回で記載しました貸借対照表に載らない項目、人的資産、有する販路等も考慮することにもなると考えられます。
皆様いかがですか。M&Aの買収価格は慎重に検討する必要があります。疑問点、不明点等ございましたら、お気軽に当事務所までお問い合わせいただければ幸いです。
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