予算管理という言葉をよく聞きます。私はいままでの経験上、よく感じますが、予算管理の方法、利点、目的を理解し、実行されている方は少ないと思います。予算管理とは、適時に迅速に自社の状況を把握、予算と対比し、進捗状況に照らして、予算が達成できる状況にあるのか把握し、予算達成が困難であるなら、その原因を分析、対策を立案し実行して、その対策が適切だったのかを後日検討していくという流れを確立し、経営計画(年度予算)を実現するためのものであります。このようなことができない予算管理は意味がないと当事務所では考えています。そのためには、
①中期経営計画と予算(単年度)は相互に関連しており、中期経営計画の初年度が年度予算となります。②予算編成方法は、 全社としてバランスのとれた有機的な予算であると同時に各部門の意思を反映した予算とするために、トップダウンとボトムアップの折中方式が一般的です。これは、編成方針は経営トップが決定し、具体的な数値目標及びその裏付けとなる行動計画については各部署で策定し、全社の統制・管理部署で調整を図るというものです。数値目標及び行動計画も抽象的ではなく、具体的に策定なければ、実績と対比することが困難となります。③損益(利益)予算だけでなく、資金計画・設備計画等を含めた総合予算による予算管理が必要であります。資金の裏付けがなければ、損益(利益)予算達成にための行動ができません。資金等と損益(利益)予算はリンクされていなければいけません。④予算と実績については、月次で対比し、各部門責任者が予算と実績を比較しその差異について分析し、対策を立案すると同時に、全社の予算管理統括部門ではこれをとりまとめ全社の分析を行います。このプロセス(月次実績確定→予実分析→報告)を月次締日から遅くても15日迄をめどに行うことが適切であります。このためには、コンピュータシステムも含めた、業務の見直しを検討する必要が生じることもあります。
皆様、いかがでしょうか。このようなことを行なうことによって、経営計画を立達成することが可能になってきます。当事務所では、予算管理を通して、業績向上のための経営計画達成のためのご支援をもいたします。疑問点などございましたら、お気軽にご連絡いただければ幸いです。
年度経営計画達成のためのご支援はお任せください。