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製造業は原価管理(原価計算)による加工費の工数管理及び材料の使用量管理でコストダウン

2010年6月2日

以前、材料等の購入単価を管理することによって、コストダウンを行う方法を記載しました。今日は、材料の使用量及び加工費の工数管理を行うことによってコストダウンする方法について記載します。

材料費については、生産品目単位であるべき標準的使用量を定め、これを実際の使用量と対比して、差額の分析を行うことによっておこないます。コンピュータシステムを用いて行う必要があります。では、その手順として、あるべき使用量は、過去の品目毎の材料等の使用量を把握します。把握困難であるなら、最初は推測でもかまいません。そして、この把握した数量が、経営的、採算面から適正であるかどうか検討します。引き下げる必要ありなら、その対策を検討したうえで、あるべき使用量を設定し、コンピュータシステムに登録します。その際、現にロス等によって発生しているものをどうみるかですが、生産工程上、どうしても発生するもの、防ぎようがないと考えるものはそのロスを見こんであるべき使用量を登録しますが、あってはならないロスあるいは対策を立てることによって削減できるロスは、あるべき使用量に考慮する必要がありません。実際とあるべき使用量を品目毎あるいは品目分類単位で、毎月把握し、どのようになってるかを分析し、実際の使用量があるべき使用量を超過している場合は対策案を立て実行していき、翌月その結果を検証するということを実施していく必要があります。

加工費についても、材料費と同様に、生産品目単位であるべきものを定めますがベースは作業時間となります。作業時間は機械稼働時間か作業者の作直接業時間のいずれかになるのが一般的です。どちらを用いるのかは、会社の生産品目、製造工程等を勘案しながらケースバイケースで決定します。実際の作業時間は、品目毎の作業時間が把握されていればこれを用いますが、把握されていない場合は、作業日報の分析あるいは作業者への聞き取りにより把握します。あとの流れは材料費と同様に経営、採算面から適正か判断しながら、あるべき作業時間をコンピュータシステムに登録します。このとき仕損をどう考えるかですが、材料費のロスの場合と同様に考えます。実際とあるべき作業時間を品目毎あるいは品目分類単位で、毎月把握し、どのようになってるかを分析し、実際の作業時間があるべき作業時間を超過している場合は対策案を立て実行していき、翌月その結果を検証するということを実施していく必要があります。

皆様いかがですか、これは、材料費の購入単価管理するための、製造業に必要な原価管理の一例です。製造業では厳しい企業間競争に耐えるには、原価管理が必要不可欠であります。原価管理の疑問点、不明点等ございましたら当事務所までお気軽にお問い合わせください。 

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