昨日は売掛債権が未入金の場合どのようにするかということについて記載させていただきました。未入金になる前に、未入金を防ぐための対策が必要であります。そのためには、売掛債権先の信用状況調査して、取引先として信用できるか、有する債権額について相手先の財務状況に照らして貸倒のリスクがないか管理することが必要であります。これを与信管理といいます。与信管理とはどのようなものでしょうか・・・
①取引先の信用調査 取引開始に当たり、取引先となる会社の支払能力及び評判を測定する必要があります。信用調査は、取引先銀行や近隣からの評判、業界筋からの情夫入手、信用調査会社がおこなっている企業情報の入手、可能ならば相手先の決算書入手して行います。さらに、今後大きな取引を行うことを予定しているなら、有料になりますが、信用調査会社に調査を依頼することも一法です。業績を焦るあまり、初めての取引先の注文に取引先の信用調査も行わずに、出荷したため、代金回収できず貸倒れとなり、ひどい目にあうケースが時にして見うけられます。
②与信限度額の設定 ①の情報源から集めた取引先の評判・支払能力の評価・測定(与信)は、一つの情報源だけではなく複合して取引を行うか判断します。取引をする場合は、与信限度額は、具体的な金額で設定することになります。相手先の状況に照らして、取引限度額を設定するというものであります。定めた金額を超過することは、貸倒リスクがあるので会社として許容できないというものであります。
営業部門は、営業成績の関係から販売しがちです。しかし、与信管理を行わないと、販売代金が回収されない、資金化されないことになることもあります。販売のみではなく、資金化して初めて意味があることでありますので、与信管理にもご留意ください。具体的にどのように行なっていけばよいか、その仕組みはどのようにするか等の疑問が多々あるかもしれません。その場合は、遠慮なく、お気軽に、当事務所へお問い合わせください。